グリーンカード申請に際して提出した書類

今回、一連のグリーンカード申請書類の作成、申請業務は会社が委託している法律事務所が行ってくれました。以下はその法律事務所から要求され、こちらから法律事務所へ提出した書類の一覧になります。

PERM

実際にはEB1-Cのカテゴリーにて申請したためPERMはスキップしており、以下の書類は提出したものの、PERM自体は行いませんでした。

  • 法律事務所が用意したquestonnaireに答える。どの程度の内容かは記録しておかなかったので不明
  • Diploma and transcripts and/or markshhets of the course work for any post-secondary education. – 大学の卒業証明書および成績証明書、英文にて。これはL-1 VISAを取得する際にも準備したが、大学側に英文での作成を依頼すれば英文で作成してくれる。
  • Most resent Employee-Based resume – 英文のレジュメは定期的に更新していたので、ここ1年くらいの仕事の内容を付け加えてアップデートした。レジュメが必要になる時は大抵急ぎなので、定期的にアップデートしておくことをお勧めします。
  • Copies of any prior experience/skills verification letters you already process – L-1 VISAの申請書類に添付した会社側で作成してくれたsupport documentを提出。最新のL-1 VISA更新の申請は2018年9月だったので、5ヶ月くらい前に作成してもらったもの。

I-140

I-140は自分を就労させようとする会社内のポジションに対してアメリカ労働局から承認をとるための申請。なので、基本的には会社の人事が法律事務所に諸々の書類を提出して準備を進めていた。具体的に自分が入るポジションの内容とかは会社の方が詳しく資料を作っていたはず。法律事務所の方から自分の方にリクエストされたのは以下の3点。

  • Copy of the organization chart showing your previous direct report – 日本でASIA全体のSE Directorとして働いていた際の組織図を自分にDirect Reportだった日本、Korea、Singapore、ChinaのSEの名前を入れて作成。
  • Documentation relating to your five direct reports, such as degrees/resumes, performance evaluations etc. – 上の組織図で自分へのDirect Reportと書いた5人のSEが、十分なスキル、学歴を持った上で働いていたという記録を示すもの。必ずしも最新のresumeである必要はなく、それらの人たちのスキルを確認することが目的なので、過去のresumeでも良いということだった。まだその中には同じ会社で今も働いている同僚もいれば、転職してしまった人もいる。自分が採用に関わった際にはresumeをもらっているので、過去の資料、メールを引っ張り出してきてそれらを探し出した。それ以外は急遽コンタクトして彼らのresumeを1、2日の間に送ってもらった。Performance Reviewの記録も頑張って過去のメールやバックアップファイルから探し出した。
  • Copy of your three most recent paystubs – これは手元にあるので、すぐに提出。

I-140については途中でRFE (Request For Evidence)が来たが、これは会社側で対応。こちらで何か追加で提出した書類はなし。

I-485、I-765、I-131

I-485はVISAのステータスからPermanent Resident (永住)への変更申請。I-765はグリーンカード申請中の就労許可申請。I-131は審査期間中に国外に出てもいいことを示す書類。これら3つの申請は自分と妻の分をまとめて申請するので、基本的に同じ書類を二人とも提出した。Credit Score、Credit Reportは最初は共同口座なので自分の分だけで良いと思っていたが、これも別々に必要となって妻の分も追加で提出した。

  • 法律事務所が用意したquestonnaireに答える。全部で434項目。氏名、生年月日から始まって家族関係、過去の職業、過去に住んだ住所、犯罪歴等。
  • 写真
  • 出生証明書 – 日本だと戸籍謄本がこれに該当。日本語の戸籍謄本を取得して、英語に翻訳。これは自分で翻訳を作成した。
  • Marriage Certificate – 今回、妻の分も同時に申請するので、結婚の証明が必要となる。同じく日本だと戸籍謄本がこれに該当。戸籍謄本と英語への翻訳を提出。
  • 21才以下の扶養家族がいて、同時に申請する場合には、扶養家族に対して50%以上の生活費を負担していることを証明する書類。今回は同時申請はしないので、これは無し。
  • 健康保険加入の証明 – 加入している健康保険のCertificateとPolicy Documentを提出。1095-Bを提出するケースも多い様だが、これら二つで事が足りた。
  • 教育、スキルを証明する書類
    • 大学卒業証明書、成績証明書
    • 取得した資格の証明書。これは多いほど良いのであれば全部出して欲しいと言われた。日本で取っていた4つの資格に関して提出
    • 英語の教育を受けた証明。大学の教養課程で履修した英語のクラスもこれに該当するので、大学の成績証明書で良いと言われた。
  • 現在のVISA
  • 現在のI-797もしくはI-129S – L-1 VISAの添付書類であるI-129Sを提出
  • 最新のI-94
  • 過去のVISAおよび添付書類 – これまでのVISAのコピとI-797、I-129Sを提出
  • Passportのコピー – 全ページ
  • VISAで入国して以来の過去の全入出国記録 – 基本的にはI-94のサイトに行って、過去の記録をダウンロードすれば事足りるであるが、アメリカから陸路でメキシコやカナダに行った場合には、それらはI-94の履歴には残らない。この部分はPassportの入出国スタンプで証拠を補った。また飛行機で出国しても記録に残っていない箇所があり、これはBoarding Passの半券と日本への入国スタンプで証明。ということでVISA、グリーンカード を今後取ろうと思う人はBoarding Passは全て保管しておいた方いいです。
  • 収入の証明
    • 過去3年間のW-2 (日本で源泉徴収票にあたるもの)とForm 1040 Federal Tax Return documents。真面目に毎年Tax ReturnをFilingしていればあるはず。
    • 会社からのOffer Letter
    • 最新のPay Slip
    • IRS Tax Transcriptのコピー – これはIRSのサイトに行って、自分のSSN他の情報を入力すると作成される。これをダウンロードして送付。
  • Credit ScoreおよびCredit Report – これはアメリカ独特の文化かもしれないが、過去にクレジットカードの支払い記録や、その記録に基づくスコアというのをEquifax、Experian、TransUnionというようなCredit Reporting会社 (信用調査会社)が提供してくれる。支払いの遅延があったり、残高が多かったりするとスコアは低くなる。上の会社のサイトで無料で作成してくれるので、それを取得して提出。(これは後の住宅ローン契約の際にはもっと利用した。)
  • 資産の内容
    • 過去12ヶ月の銀行口座のStatement
    • Stock Optionの取得および行使の記録
    • 他にも資産、収入があれば内容を提出することとあったが、日本で持っているマンションに関しては法律事務所の担当と相談して、それは必要ないということになった。

I-693

申請に必要なのは健康診断の結果であり、ここに書いたのは健康診断を受ける際に持って行った書類。

  • I-693 Form。これは本人が記載する項目、氏名、住所等のみ記載。あとは医師の方で書く項目。このFormが医師が作成するI-693になり、もらう時は封筒に入って封印されている。
  • 母子手帳の予防接種欄のコピー
  • 母子手帳に予防接種記録の英文翻訳。子供の時の記録なので、どこまで有効だったのかは不明。でも、最終的にはグリーンカード申請時に接種を受けていなければならないワクチンのリストがあって、それに対して我々は2つ足りないと言われ、その場でワクチン接種を受けた。受けたのは tetanus (破傷風) と hepatitis (肝炎)。
  • 人間ドックの結果 (念のため)